「インデックス数」とは、Googleなどの検索エンジンのクローラーがクロールして検索データベース(インデックス)に登録するページの総数のことです。
インデックス数が多いと、SEOに良い影響を与えることが期待されます。
一方、インデックス数が多ければ良いというものでもありません。
具体的には、低品質なページが多ければ、サイトの質は低下します。
この場合、Googleから評価されにくくなり、その結果、検索順位を上げ、検索流入を増やすことが難しくなります。
このような悪い状況に陥らないためにも、インデックスされているページ数だけにこだわらず、質の高いページを多く持つサイトにすることが大切です。
今回はインデックス数の定義やSEOへの影響、インデックス数の確認方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
インデックス数とは?
インデックス数とは、Googleなどの検索エンジンのクローラーがWebサイトをクロールして、検索データベース(インデックス)に登録したページの総数のことです。
簡単に言うと、検索エンジンに登録されているサイトが所有するページ数のことで、例えば、あるブログサイトが1年間(12ヶ月)、毎月5記事ずつ投稿して運営されていたとします。
この場合、合計60記事を投稿したことになります。
TOPページや運営情報、プライバシーポリシーなど5つの基本ページと合わせると、ブログサイトのページ数は約65ページとなります。
実際、サーチコンソールのインデックス機能で網羅性を見てみると、インデックスされているページ数は65ページでした。
この65がインデックスされているページ数です。
インデックス数がSEOに与える影響
インデックス数は、SEOに影響を及ぼします。
例えば、インデックスされているページが1ページだけだったとします。
この場合、検索エンジンに認識されるキーワードの数は、1ページのみとなります。
そうすると、検索クエリの検索結果に表示される機会が制限されることになるのです。
その結果、検索ユーザーがクリックしにくく、サイトへの訪問が困難になり、検索流入を増やすことが難しいのです。
一方、インデックスされているページ数が100であったとします。
この場合、検索エンジンに認識されるキーワードの数は100ページとなるため、検索クエリに対する検索結果に表示される機会が、1ページしかインデックスされていない場合よりも多くなります。
その結果、検索ユーザーがクリックしてサイトを訪問し、検索流入が増えやすくなるのです。
このように、検索流入の増減に関与しやすく、SEOに影響を与えることができるのです。
ちなみに、単純にインデックスページ数を増やしても、SEOへの効果はあまり期待できません。
インデックス数をチェックする理由
インデックス数を確認する理由は、ブログ記事や公開されたWebページなどの重要なページが、Googleなどの検索エンジンに正しく認識され、蓄積されているかどうかを確認するためです。
インデックスカウントを確認しないと、投稿や公開した重要なページが検索エンジンにどの程度認識されているのかがわかりません。
この場合、インデックスされていない重要なページを見逃してしまう可能性が高まります。
そうなると、サイトの信頼性が低い、各ページの品質が低いためにクローラビリティが低いなどの原因を推測することができず、サイトの改善策を講じることができなくなります。
その結果、評価されにくいサイトがそのまま放置されることになります。
このような悪しき事態を避けるためにも、インデックス数を確認することが必要なのです。
インデックス数の確認方法
インデックス数の確認は、以下の方法で行うことができます。
Search Consoleの「Googleインデックス」>「インデックスステータス」機能を利用する
(1) Search Consoleにログイン後、[Googleインデックス] > [インデックス状況]をクリックします。
(※Search Consoleの利用には登録が必要です。)
「インデックスに登録されている総ページ数」は実際のインデックスされたページ数なので、この項目でインデックスされたページ数を確認することができます。
インデックス状況には、「基本」と「詳細」があります。
「詳細」タブをクリックすると、「インデックスされた総ページ数」のほか、「ロボットによってブロックされたページ」「削除されたページ」の数を確認することができます。
Google検索で「site:ドメイン名」で検索する
(1)Googleの検索窓に「site:ドメイン名」と入力し、検索します。
サーチコンソールとは少し異なりますが、サーチコンソールに近いインデックス数を確認することが可能です。
手っ取り早くインデックス数を把握したい場合は、このような方法でインデックス数を確認することができます。
インデックス数の変化からわかること
インデックス数からわかることはいくつかあります。
インデックス数が増えている場合は、プラス要因が多い。
インデックス数が減少している場合は、様々な要因がある
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インデックス数が増えている場合、様々なプラス要因があります
インデックス数が増えている場合は、ポジティブな要素が多い。
例えば、サーチコンソールのインデックス機能の適用範囲を見ると、インデックスされたページ数が増えている。
この場合、Googleがあなたのサイトを評価している可能性が高いです。
具体的には、各ページの品質が良く、信頼できるサイトである、あるいはクローラビリティが良いという可能性があります。
つまり、ポジティブな要素が多いのです。
このプラス要因の多さは、インデックス数を見ればわかります。
インデックス数が減少している場合、多くの要因がある
インデックス数が減少している場合は、さまざまな要因がある。
例えば、サーチコンソールのインデックス機能の適用範囲を見ると、インデックスされたページ数が減っている。
この場合、Googleがサイトを評価しづらくなっている可能性があります。
具体的には、各ページの品質が悪く、サイトの信頼性が低い、クローラビリティが低い、Googleからペナルティを受けたなどの可能性があります。
また、noindexやrobot.txtなどを活用し、検索エンジンに認識されないような処理をしている可能性もあります。
つまり、ネガティブな要因や意図的な要因など、様々な要因があるのです。
このように、様々な要因があることが、インデックス数から見えてきます。
インデックス数が増えない時の対処法
インデックス数が増えない場合の対処法はいくつかあります。
各ページの品質を見直す
XMLサイトマップが設置されているか確認する
被リンク数を増やす
内部リンクを最適化する
各ページの品質を見直す
インデックス数が増えない場合は、各ページの品質を見直します。
例えば、上位表示させたいキーワードで検索し、上位の競合サイトのタイトル名やコンテンツの傾向を確認します。
これらの傾向を取り入れるように、ページを書き換えます。
そうすることで、ユーザーが求めている情報が盛り込まれたWebページができあがります。
これは、サイト内の品質が低いと思われる(検索順位が低い)ページに対して行われます。
つまり、各ページの品質を見直すのです。
ページの品質が高ければ、基本的にクロールされやすいので、インデックスされやすくなります。
このように、各ページの品質を見直すことが、インデックスされないことへの一番の対処法となります。
XMLサイトマップの設置を確認する
インデックス数が増えない場合は、XMLサイトマップの設置を確認しましょう。
例えば、アドレスバーにURL(例:seolaboratory.jp/sitemap.xml)を入力し、ドメインルートにXMLサイトマップが存在するかどうかを確認します。
入力したURLにアクセスできない場合、XMLサイトマップが存在しない可能性が高いです。
この場合、「sitemap.xml Editor」などの専用ツールで生成したXMLサイトマップファイル(sitemap.xml)をドメインルートにアップロードするか、WordPressをお使いの場合は「Google XML Sitemaps」などのプラグインをインストールしてファイルをアップロードすることが可能です。XMLサイトマップファイル(sitemap.xml)を生成する。
そうすると、アドレスバーにURL(例:seolaboratory.jp/sitemap.xml)を入力すると、XMLサイトマップが設置された状態で表示されます。
設置されたXMLサイトマップのURLをサーチコンソールから送信することで、インデックスを促進することができます。
このように、XMLサイトマップの設置を確認することが、インデックスが増えない場合の対処法です。
サイトマップとは、XMLサイトマップ(sitemap.xml)の作成方法、SEO効果など
被リンク数を増やす
インデックス数が増えないときは、被リンク数を増やしましょう。
例えば、TwitterやFacebookなどのSNS、有料広告、メールマガジンなどで、コンテンツの概要をURL付きで宣伝します。
この場合、URLをクリックしてコンテンツに訪問するユーザーが増えやすくなります。
そうすることで、あなたのコンテンツに満足し、参照する可能性が高まります。
つまり、被リンクの数が増えるのです。
被リンクが増えれば、クローラーがリンクをたどってコンテンツを発見してくれる可能性が高まるので、インデックスが促進されます。
このように、被リンク数を増やすことは、インデックス数が増えない場合の解決策となる。
内部リンクの最適化
インデックス数が増えない場合は、内部リンクの最適化を行います。
例えば、トップページから下層ページへのリンクや、関連するコンテンツ同士をリンクさせるなどです。
また、パンくずリストを設置したり、カテゴリー一覧ページやタグ一覧ページを作ったりする。
こうすることで、互いにリンクされていない孤立した記事が減り、サイト内にリンクの網目が構築されます。
つまり、内部リンクを最適化することができるのです。
内部リンクを最適化できれば、クローラーがリンクをたどってサイト内の全ページをクロールしやすくなり、インデックスの向上につながります。
このように、内部リンクの最適化は、インデックスが伸びないときに行うべき方法なのです。
まとめ
SEOの効果を高めるためには、質の高いページ数(インデックス数)を増やすことが重要です。
リンクやコンテンツの最適化でサイト自体の質を高めつつ、SEO対策で上位表示を目指しましょう。